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恋路火祭り

最終更新日:2020年8月6日(木曜日) 17時19分 コンテンツID:3-10-2402

キリコの後ろに打ちあがる花火は圧巻

海も赤く染める松明

若衆が担ぐキリコ

恋路の海に伝わる悲恋の二人を慰めるかのように、赤々と燃えるかがり火が夏の夜空を焦がす。
沖に浮かぶ赤い鳥居の弁天島、美しい白砂の浜辺。恋の物語の舞台にふさわしく、この世ではかなわなかった二人を慰めるため幻想的な松明が灯り、勇壮なキリコが舞う。

祭りのいわれ(「能登名跡志」より)
毎夜会っていた多田の里の女と木郎の里の男。男は磯伝いにたどり、女は月の出ない夜には岩の端でかがり火をたいて待っていた。ところが他に横恋慕する男がいて、女を縛り、かがり火は所を変えて焚いたので、会いに来た男はあやまって磯の深みに沈んで死んだ。女も後を追って投身した。恋人同士の霊を慰めるため、村人がこぞって浜辺にかがり火を焚いたのが始まりとされている。 

祭りのようす
伝説ゆかりの観音坂を下りてきた大小2本のキリコが威勢よく海の中を練りまわり、この土地独特の油物と呼ばれる仕掛け火も披露され、観衆を喜ばせる。弁天島に設けられた大松明が海を赤く染めて燃えはじめると、若者たちは竹ざおにつけた松明を揺らして、美しい火の輪を描き、恋路という名にふさわしいロマンあふれる世界を演出する。

開 催 日:毎年7月 海の日の前日
開催場所:恋路地区(恋路海岸)

<見所>
 21時過ぎに恋路海岸にキリコが到着し、キリコが海の中で乱舞する。
 花火も打ち上がり、大松明と「油もの」と呼ばれる仕掛け松明に火が灯されると、弁天島が幻想的な雰囲気に包まれる。


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